卵(全卵or卵白)と砂糖(グラニュー糖)とバターで作るクリームなのですが食べた事ありますか?
親世代に伺うと昔は保存性の問題で生クリームはあまり使われず、ケーキにはバタークリームを使っていて「あまり美味しい物とは言えなかった」と聞くのですが、私は何回かは口にした事が有るとは思うのですがハッキリと食べた記憶が無く、食べたことが無ければ食べてみたいと思うのが好奇心ってものでして。
自分でケーキ作りもするので温故知新と言いますか、昔の物を知るからこそ今を知れると思っているところも有ります。
しかしながらガッツリとバタークリームを使ったケーキは現代には見当たらなくて食べられずにいたのですが、11/8から14日までそごう横浜にて開催されている催事で東京會館のバタークリームケーキが出品される事を知って、東京會館と言えば老舗有名企業なので、そこが作るものならバタークリーム体験に相応しいと思い早速食べてみました!
クラシック・バタークリームケーキ
やや黄味がかった色で、生クリームより固いバタークリームによってエッジの効いた絞りがされております。
この美しいエッジは生クリームでは維持が難しいのでバタークリームの利点ですね。
冷蔵技術や保冷剤が確立されていなかった昔に生クリーム<バタークリームだったのがよく分かります。
クリームが硬いからか側面のナッペは粗め。
カットしてもクリームの断面がキレイなまま
スポンジは中心が盛り上がって焼けるので、中心部のクリームは薄く、端のクリームは厚くして仕上がりの高さを一定にしているのが良く分かりますね。
スポンジをカットして高さを一定にする事も出来るけど、歩留まり悪いもんね。
層になっているのはイチゴジャム(コンフィチュールと言ったら逆に時代錯誤かなと笑)
冷蔵庫から出した直後に食べるとかなりクリームが固く、塊を口に入れている感が強いので若干温度は室温に慣らした方が美味しく食べられました。
固さとは裏腹に口どけが良くてしつこさは全然有りません。
味は悪く言えばシンプルすぎて、現代の色々な味が絡み合ったケーキには敵わない感じですが、決して美味しくない訳では無かったです。
この様なケーキを経て現代に繋がる事を知れたのはとても有意義でした。
デコレーションの保存性は高いし、シンプルが好まれる機運が高まれば、意外と再流行って事も有るかも知れません。
https://www.kaikan.co.jp/product/
バタークリームに興味が有る方や郷愁を感じる方は、14日までにそごうへGoです。
石原明子の美味散策フェア
■11月8日(水)〜14日(火)
■8階=催会場
※最終日は午後5時閉場
https://www.sogo-seibu.jp/yokohama/kakutensublist/?article_seq=255917