随分前に野毛で知り合った方がオーナーをやってるのはネット記事等で読んでいたのですが、コロナ禍もあって渋谷自体に行く事も少なくなってしまいようやくの訪問です。
しかも狙って行った訳ではなく、目的のお店に予約時間より大幅に早く着いてしまったので周りを散策してたら発見して、予約時間まで20分切ってるけどどうしよう…えーい!15分1本勝負だ!!と飛びこんだ次第ですw
ファサード
バレルが置いてあってどことなくイングリッシュパブを想起させるのもサイダーを売りにしてる感じがあるかな?
タップリスト
画角的に見づらいかもしれませんが、サノバスミス、宮崎ひでじビール、松本ブルワリー、大山Gビールが繋がってました(6タップあるけど一番下が見えず)
オフィシャルSNSには「ツナガルタップでリスト公開」って書いてあったのでググったけど出て来なくて、帰宅後に分かったけどアプリなんですね。。。
ビールの為に入れるアプリはuntappdだけでいいや…。
https://www.instagram.com/cider.shack/
ちなみにCIDERは英語だとサイダーで仏語だとシードル。
Son of THE SMITHのAll by homies
サイダーお高いぃぃと思いながらも、それはサイダーシャックさんが特別なのではなく、サノバの値段はこんなもんなので受け入れてオーダー。
実際330mlボトルで1300円くらいなので、お店でドラフトで300ml1500円なら安いくらいかもね。
もちろんお味は間違い無しの美味しさ!
ただね私が時間無くて慌ててオーダーしたのが悪いんだけど、タップリストの上に"バイザグラス"って書いて有った事に気づかなくて、店員さんも「グラス売り」って言葉は出してたと思うので、本当に私のバカバカバカ!なんだけど、飲んだ事ないROSS ON WYEのグラス売りを飲むべきだったー。後の祭り…🥲
2024年3月のフードメニュー
たこ焼きがウリなのは知ってたけど、時間的に無理なので諦め。
次回たこ焼きとロスオンワイのサイダーを!!
サイダーシャックさんはインスタで発信されてますが、上述通りタップリストは「ツナガルタップ」で見るようになってます。
ただ新規開栓は投稿しているようなのでなんとなくは分かるかな。
ちなみにCIDERは英語だとサイダーで仏語だとシードル。
日本人はサイダーは三本の矢のジュースのイメージで、シードルの方がお酒として馴染みがあるよね。
個人的にはシードルは甘めのリンゴのお酒で、サイダーは甘みが少ないリンゴのお酒ってイメージ。
一概には言えないからクラフトビールと類似語な感じでハードサイダーって呼ぶ文化も出来たのかしら?
詳しい友人がいるけど最近なかなか会わないから、この話はまた別の機会に。
詳しい友人がいるけど最近なかなか会わないから、この話はまた別の機会に。
サノバを久しぶりに飲んだのでサイダーの詳細を備忘録的に記しておきます。
サノバのハカセさんのブルワーズノートは凄すぎる!
—— ✂以下、ブルワリーからの説明 ✂——
Spec
Son of THE SMITH All by homies
サノバスミス オールバイホーミーズ
サノバスミス オールバイホーミーズ
LOT: AL-2309A
Style: フレッシュホップサイダー / Fresh Hopped Cider
ALC: 7.5%
Apples: フジ、ドルゴクラブ、シナノリップ
Yeast: Wild Yeast, Lactobacillus, Capri
Hops: Fresh Hops(Homegrown Cascade and Nugget)、Aging hop
With: Delaware(Domaine Oyamada, 山梨市万力 西山地区)
Story
サノバスミス All by homiesは年に一度の収穫を祈念した特別なバッチ。
今作は延べ100名以上の人々が関わり、各々が季節の畑に向って農業を楽しみながら完成したサワースタイルのフレッシュホップサイダーです。
山梨県勝沼の著名ワイナリーDomaine Oyamadaの収穫をお手伝いさせていただき、そこで排出されたデラウェアの搾汁残渣を発酵させ、本バッチの原酒へブレンドしました。
季節の酸味を獲得するため、酸度が高くアセロラのようなニュアンスを持つ真夏のリンゴ:ドルゴクラブを1t以上非加熱搾汁し乳酸発酵を含む複数酵母の働きを活かしてこれを主発酵。そして、70名以上の仲間と共に自社栽培したCascade・NuggetホップをLate Harvestし、さらにフレッシュホップ特有の青臭さを排除するためハンドピックで選別を行い完熟したホップのみをドルゴクラブ原酒へとドライホッピングしました。
これらの2液をブレンド・チューニングして完成したのがAll by homiesです。
ドルゴクラブや酵母由来の酸味や香り、マセラシオンしたデラウェアの芳醇な香りが内包されたサワーなフレッシュホップサイダーを、畑の風景を想像しながらお楽しみください。
全ての食品に関わる原材料は一次産業に基づいていて、生産者の工夫や努力、そしてそれを強く支えてくださる数多くの仲間の協力があって成り立っています。毎年異なる自然環境条件のもと、100%同じものは二度と生産できません。
全てが永遠のようで一瞬。あの香りがする青春をずっと追いかけるように、また来年も再来年もみんなで畑や樹々に向き合っていきます。
関わってくださった全てのHomiesに心からの感謝を!
Brewer's Note
今回のバッチはDomaine Oyamadaの「BOW! 白」で使用されているデラウェア(山梨市万力, 西山地区)の甘味と酸味、フレッシュホップ特有の渋みをより体験して欲しいので、炭酸の量はサノバスミス史上一番弱い設定(GV:1.8)でボトリングしました。スティルワインのように口の中で転がして渋みを探ってみて下さい。
大量のフジに酸度の高いドルゴクラブと熟成ホップを組み合わせた原酒を使用。フジは醸造に不向きであると言われている理由は、酸味や苦渋みがほとんどないからです。このフジを使ったサイダーに複雑な酸味や苦渋みを組み合わせたらどうなるのかを常に考えて、今までに様々なフジベースのサイダーを醸造してきました。サイダー醸造におけるフジの有効活用方法の模索は永遠の課題です。
今回のテーマは、「デラウェアのフォクシー香(狐臭)に、熟成したフレッシュホップを掛け合わせたらどうなるのか」です。デラウェアの特有香であるアントラニル酸エステルのメチルアンスラニレート(通称ラブルスカ香)は、日本ワインの主力葡萄品種(ラブルスカ系の甲州、マスカットベリーA、デラウェア等)に含まれる甘い香りの成分です。つまり、日本ワインの特有のフォクシー香ですが、フランスではオフフレイバーに認識するといわれ、ビニフェラ系のメルローやシャルドネ、ピノノワールには含まれない成分になります。このメチルアンスラニレート、実はリンゴの必須フレイバーの主成分の一つであり、フレッシュホップと組み合わせたら、サイダー全体のバランスが取れるのではないかと考えました。メチルアンスラニレートは揮発性が非常に高いアロマになりますが、フレイバーに溶け込ませると、dry(SG:0.997)でも甘味を感じます。とっても不思議ですよね。
Domaine Oyamadaさんのぶどう収穫をお手伝いした時の打ち上げで飲んだ「BOW! 白(デラウェア)」にも甘味を感じました。このパイナップルキャンディーのような甘味はAll by homiesでも表現できています。そのほか、酸味はサイダーでは感じることのないぶどう特有の酒石酸をベースに、乳酸菌由来の乳酸やリンゴ酸を感じます。
今年のサノバスミス産カスケードは、(乾燥したものだと)紅茶やセスキテルペンの香りが全快で、木やスパイスの様なニュアンスが強く、リーフを割いてルプリンを嗅げばシトラシーな香りがします。フレッシュホップは青臭さが特徴と言われていますが、未熟なホップをきちんと選別して熟したホップのみを収穫すれば青臭さはほとんどありません。フレッシュホップを真二つに割いてルプリンをむき出しにし、20℃で5日浸漬させたフレッシュホップサイダーは青臭さをほとんど感じない、とても素晴らしいシトラシーな出来栄えです。苦みはほとんどなく、渋みのニュアンスは特に乾燥ホップにはない味わいです。
フレッシュホップの可能性は今後リリースするサイダーでも探っていくつもりです。第一弾、ブドウ粕 × フレッシュホップサイダーのポテンシャルを味覚で体感してみて下さい。
引用文献 1): 石川県農林総合研究センター農業試験場研究報告31: 17~28 (2015)
—— ✂以上、ブルワリーからの説明 ✂——
—— ✂以上、ブルワリーからの説明 ✂——